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2008年07月

日本の歯科医療の現状

8020運動ってご存知ですか?

日本歯科医師会が行っている80歳で20本の歯を残して、健康で良く噛める人生をおくりましょうという運動です。

親知らずを除くと、歯は28本あります。
日本の80歳での平均歯数は5〜7本です。8020にはまだまだです。
ただこれが世界的に見てどうかというと、決してよい結果とはいえません。
予防歯科先進国であるスウェーデンでは80歳で20本をすでに達成しています。
アメリカ、オーストラリア、オランダでも15本以上あり、8020達成は時間の問題と言われています。



これは、人種の違いではなく、歯を取り巻く環境の違いなのです。
同じアジアでもタイは、日本よりも良い結果を残しています。

国民健康保険制度は、どうしても治療中心で、予防の要素は少ないものとなっています。
どんな人でも、ある一定基準以上の治療を享受できるというメリットもあるのですが、それ以上の歯の健康を望む人にとっては、限界があります。
国の財政を考えると、新たに保険導入される可能性は期待できません。
(アメリカなどでは、神経をとって、挿し歯にするための費用が払えない場合、歯を抜いてしまうという現状もあるようです。)

「自分のお口の健康は、自分で守る!予防は最善の治療!」という意識改革が、歯科医療従事者、患者さんサイドの双方で起これば、8020も夢ではありません。

8020達成度予測

グループ1 既に達成している国 スウェーデン
グループ2 70歳で15本以上残存 アメリカ・オランダ オーストラリア 2015年
グループ3 70歳10〜15本残存 タイ・フランス・イギリス 2025年
グループ4 70歳で10本以下 イタリア・ポーランド ドイツ・スイス 2035年
60歳以上で極端に減る国 日本 2040年
グループ5 平均寿命が上がるにつれ残存歯数が減る国 インドネシア・カンボジア


予防歯科

丹野歯科医院tannodentalp  at 00:14コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

原因の治療と結果の治療

物事には必ず原因があって結果があります。
原因がないのに結果だけが起こってしまったということは絶対にないのです。

歯に穴があいてしまったから、削って詰めた。


被せものがとれてしまったから、削って型をとって新しい被せ物を被せた。


歯がグラグラしてきたので、接着剤で動きを止めた。


これらはすべて結果に対しての後始末であり、原因を改善しているわけではありません。
「柱をねずみに齧られたから、柱を修理した。」というのと同じです。 つまり、いくら柱を修理しても、ねずみの問題を解決しなければずっと同じことを繰り返してしまうのです。

ねずみを追い払ってから、柱を修理すれば、ねずみが戻ってこない限り同じ問題は起こらないのです。
(追い払う他にも色々な方法がありますが・・・・。猫を飼う、ねずみをしつける、柱を金属にするetc.)

つまり、虫歯になってしまった原因は何か?を追求し、それを改善していかなければ、 せっかくの治療もすべて無駄になってしまいます。

何度も何度も治療をしているのに、歯がどんどん悪くなってしまったなんて人はいませんか?



被せ物をした歯は、虫歯を放置している歯よりは強いのですが、虫歯になる前の歯に比べると弱くなってしまっています。今まで以上にその歯をとりまく環境を改善してあげないと、より早く虫歯になってしまうのは明白です。

原因と結果両方を治して初めて長期的な健康が保てるのです。

秋吉

丹野歯科医院tannodentalp  at 21:28コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

一時的な治療と歯を長持ちさせる治療の違い

当分の間、「見た目を綺麗にする。」 「よく噛めるようにする。」 「痛みを止める。」治療はあまり難しいものではありません。
早く見た目を綺麗にするには、歯を抜いたり、神経をとったりして、歯を細く削り、型を取って、被せれば良いわけですから、急げば2回で終わります。ただそれと、歯を長持ちさせているかという問題は別です。
よく噛めるようにするのも、入れ歯や被せ物を作ればよいのですから、それほど難しい問題ではありません。ただ、これも歯を長持ちさせているかという問題とは別です。
痛みをとめるのにも、鎮痛剤を飲んでもらったり、神経をとってしまえば解決するのですが、歯を長持ちさせているかどうかとは別です。

見た目が綺麗でも、よく噛める被せものを入れても、そのことで歯茎の健康を損ねていたり、細菌が感染しやすい環境だったりすると歯はまた駄目になってしまいます。

つまり、見た目が良い、よく噛める治療とお口の中の健康を長く保つ治療とは全く別なのです。

骨や歯茎の健康を守り、歯の健康を守った上での、見た目が良く、痛くなく、よく噛める治療ではないと、かえって歯を早期に喪失してしまう可能性が高くなってしまいます。



歯茎の健康や被せ物と歯との適合状態などは患者様自身では、あまり認識しづらいのですが、そこを精密にやるのが歯科医師の使命です。

どうしても「早い!安い!痛くない!」という治療が望まれがちですが、本当にしっかりとした治療というのは「ある程度時間がかかり、ある程度費用がかかり、ある程度痛みを伴うもの」なのです。もちろん可及的に「早く、安価で、無痛」にする努力も怠ってはいけません。

歯茎が腫れていても、根の先に細菌が侵入していても、歯と被せものがあまり合っていなくても、よく噛めて、見た目が良くて、痛くなければ、自分自身ではあまり気づきません。歯を消耗品とし考えるのならそれでも大丈夫なのですが、できるだけ自分の歯を長く使っていきたいと考えるなら悪くなる前に改善しなくてはなりません。

早く、安く、痛くなく治療した歯が、結果的に早期に抜かなければならなくなってしまったというのは、非常にもったいない話です。

受付

丹野歯科医院tannodentalp  at 01:19コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ! 

家が火事です!あなたならどうしますか?

1. だまって見ている。

2. 燃えた柱や屋根を修理する。

3. 先ず火を消そうとする。

もちろん3.ですよね。
消火しないまま、柱や屋根を修理してもまた燃えてしまいます。
一度火を消してから、じっくり修理すれば良いのです。

口の中は、家の構造と同じで、奥歯は家を支える柱で、前歯は家の屋根にあたるのです。

柱が壊れてしまうと、家は傾いてしまいますし、地震がきたらひとたまりもありません。屋根がないと柱も駄目になってしまいます。

歯は親知らずを除くと28本あります。
その28本がそれぞれ違った役割をして、お口のなか全体で機能しているのです。

1本歯を失っても、食事の際にはあまり違和感はないかもしれませんが、お口の中では大きな崩壊の第一歩が始まってしまっているのです。

歯が沢山あるうちから、お口の中の崩壊の流れを防いであげることが大切です。


スタッフ写真

丹野歯科医院tannodentalp  at 00:21コメント(0)トラックバック(0) この記事をクリップ!